こんにちは。岡本和樹建築設計事務所です。
新型コロナウィルス感染症での外出自粛で現場見学会などを開催することもできませんので、今週は「上郷の家」についてweb上での内覧会をしたいと思います。
上郷の家は3月半ばに完全予約制にて完成見学会を行わせていただいた家です。
その際ご来場いただけなかった方にもぜひご覧になっていただければと思います。
まずは外観です。
深い軒下空間のある大屋根。
昔ながらの軒下空間を再現し、外壁から2mほど軒先まで距離があり、大雨の日でも窓際が濡れにくいようになっています。
深い軒になると日射を遮りすぎてしまうため、冬場の日射角度を検討し、屋根の高さを高くすることで室内への日射をコントロールしています。
冬は日が入り、夏は室内へ日が入らないような高さと軒の出ということですね。
軒先の屋根がそのまま片流れになり北面まで一枚の屋根でかかります。
高くなった部分が2階部分です。
南面に大きく開いた開口部。
南側は自宅の庭と納屋しかないためオープンにできるのもロケーションの強みでした。
薪ストーブの煙突がまっすぐ伸び、ストーブ背面はすべてガラス。
壁際に設置しないことで、薪ストーブのをインテリアとしてシンプルに見せる工夫です。
遮熱板や背面カバーを併用すればガラスを背面にすることも可能。
また、可燃物炎症範囲の検討で、不燃室内天井も木で仕上げることもできます。
薪ストーブ背面のガラス越しには薪棚も。
エクステリアをインテリアへと引き込む工夫です。
今回のweb内覧会はこのあたりで終えようと思います。
今週は外観とストーブ廻りについてご紹介を致しました。
次回は内部空間をご紹介してきますのでぜひまたご覧になってください。
では、失礼いたします。