こんばんは。岡本和樹建築設計事務所です。
今週から、WAKHAUS(立木の家)をweb内覧会としてご紹介させていただきます。
2018年9月14日にファーストプレゼンをさせていただき、
2019年11月30日に完成したWAKHAUSさんち。
設計から施工、そして完成まで1年と3か月。
こだわりを持った建て主様と、それに答えるために知恵をしぼった設計事務所との共同作業。
完成したのは建物ですが、暮らしを想像し、想像以上に豊かな生活をお送りいただけることを願って進めた家づくりです。
まずは外観から。
軒の出のない箱型の外観をポコ、ポコとずらして積んだような外観。
背の高い建物が周りになかったため、とても空が広い景色になりました。
外構を完全に終え、植栽が緑に彩られたころ、晴れの日にまた撮影させていただきたいところです。
南西側から。
スキップフロアになったリビングが宙に浮き、その下は駐輪場として活用する形になっています。
リビングの大きな開口部は上がFIX、下が風通しを確保する窓になっています。
遠く花火を見るために、上部を網戸のないFIX窓に。
打合せの中で、夏の暮らしのワンシーンを想像した結果をそのまま形として創造しました。
軒下の駐輪場には庭が入り込み、通勤時に自転車をまたぐときも自然と緑が目に入るような仕掛けになったのではないかと思います。
南側正面。
背の高い木塀で囲い、玄関張り出すことで、ダイニング・キッチンを道路からカバーする。
カーテンで硬く閉ざさなくとも、家の形で生活を守れるような計画です。
もうすこし廻って、南東側。
こちら側は木格子で風通しを確保しながら、視線を防ぐようにしています。
木格子の先には物干しスペースや浴室があり、洗濯物が外から見られないようになっています。
朝陽が格子状に漏れて、内部のダイニング・キッチンに零れてくれることを期待です。
北東側。
1.5階のスキップフロアは北側にも跳ね出しています。
北側もすっきりと。
樋の計画も目立たないように。
北西側。
南面から北面に風が通り抜けるように形を統一した3連段窓が外観だけではなく、室内空間にも連続していきます。
玄関。
片持ちのシャープな庇の下から木製ドアを開け、「ただいま」
毎日の暮らしに緑と木質感がありながらもシャープな空間を。
道路側から外をぐるっと廻ってきましたが、WAKHAUSの外観、いかがでしたでしょうか。
来週は玄関から内部へと入っていき、室内空間をご紹介していければと思います。
こうして完成した家をご紹介できるのは、家づくりに携わってくださったたくさんの方のご理解とご協力があってのものだと思います。
家づくりに携わっていただいた職人様方、工務店様に感謝致します。
なにより、
暮らしづくりを一緒にさせてくださった建て主様に心より御礼申し上げます。
施工:株式会社大垣建築
作庭:装景NOLA
写真:矢野津々美
設計・監理:株式会社岡本和樹建築設計事務所