こんばんは。岡本和樹建築設計事務所です。
今年の春先から施工を進めてまいりました、さくらの家「Larch」が竣工致しました。
新たな材料選定としてラーチ合板を造作家具や建具に採用した建築になります。
竣工写真を撮影していただいたので、掲載させていただきます。
まずは外観。
母屋の隣に建つ住宅ですので、すでに作られている庭先を通ってのアプローチになります。
米杉の玄関ドアと鋳物の把手や鍵、金属庇。
金属の黒と木はよく合いますね。
ぽこっと飛び出たレッドシダーの オーバーハング部分。
内部はなんの部屋かというと・・・
ラーチ合板で包まれたようなブックコーナーになっています。
窓辺で壁にもたれかかりながらの読書。
ふわふわのクッションをたくさん置いてほしいスペースです。
玄関を開けると・・・
隣家の借景を背にする階段・玄関。
外部から連続する鋳物と木の組み合わせを内部にも。
ゆるりとした周り階段はストリップの階段でも上りやすくなっていると思います。
借景は書斎にも。
夏には新緑。秋には紅葉が美しい窓辺の書斎になりますね。
リビングに入ってみますと・・・
2階の構造床・梁をそのまま現しにした内部空間。
コンジット露出配管による電気配線や黒色のスポットライトで全体の印象をまとめてあります。
今回はめずらしくカーテンがつけられている竣工写真になっていることもいつもとちがうところですね。
カーテンはブラインドやロールスクリーンなどのウィンドウトリートメントのなかで唯一風になびく素材。
開け放った窓から吹き込んだ風にあおられる素材感が個人的には好きです。
水廻りもひとつ。
造作家具による洗面台で2帖の洗面室を最大活用するプランニングは今回も採用させていただきました。
以上。いただいた写真の中から抜粋ではありますが御紹介させていただきました。
ラーチ合板というワイルドな木目の素材を使うことでいつもの当事務所の作りとは少し違った家づくりになったのではないかと思います。
今後は今月12月に1件。1月にもう1件の住宅の竣工を予定しております。
1月の住宅は1/26・27の土日でオープンハウスを企画しておりますので、写真ではなく実空間をご体験していただきたいと考えております。
今週はこのあたりで。
Larch(さくらの家)
設計・監理:岡本和樹建築設計事務所
施工:有限会社矢野住建
撮影:船見卓裕